スワップレート

トレード中のポジション、特に翌取引日に持ち越すオープンポジションにおいて、スワップレート（夜間の金利差による料金）を意識することは非常に重要です。キャリー取引などの戦略では、ロールオーバー（ポジションを翌日に持ち越すこと）を利用して通貨間の金利差から利益を得ることが可能です。

FXのスワップ/ロールオーバー料金は、通貨間の翌日金利差調整分と、ポジションが買い（ロング）か売り（ショート）かによって決まります。例えば、ドルと円の金利差に基づいてスワップが計算されます。株価指数CFDのスワップレートは、関連指数の基本通貨金利に連動します（例えば、FTSE100の場合はGBP）。エネルギーや貴金属（メタル）CFDのスワップレートは、該当商品の保有コストによって決定されます。

スワップはTitan FXのすべてのリアル口座に適用され、定期的に更新されます。特に長期にわたってポジションを保持する場合、取引戦略が複雑になることがありますので、スワップレートを確認することが大切です。

キャリー取引とは？

キャリー取引とは、低金利の通貨で資金を借りて、その資金を使って高金利の通貨を買うことで、金利差から利益を得る取引方法です。この差額をスワップポイントやロールオーバー利息と呼びます。

例えば、日本円（低金利）を借りて、米ドル（高金利）を買うとします。この場合、米ドルを持っている間は、米ドルの高金利を受け取ることができ、一方で日本円の低金利を支払うことになります。この金利差が利益となるのがキャリー取引です。

キャリー取引のリスクと注意点

キャリー取引は金利差からの利益が期待できる一方で、いくつかのリスクも伴います。特に、為替レートの変動が大きなリスク要因です。例えば、低金利通貨（借りた通貨）の価値が上昇した場合、為替損失が発生する可能性があります。また、経済状況の変化や中央銀行の政策変更により金利が変動すると、キャリー取引の利益も変わってきます。

キャリー取引は、金利差を活用した戦略ですが、為替レートの変動や金利の変化によるリスクも考慮する必要があります。

スワップのプラス・マイナスの影響について

スワップはプラス・マイナス両方の影響を及ぼすことがあります。以下の点に注意してください。

スワップは、保有ポジションを翌取引日に持ち越した場合にのみ発生します。ロールオーバー時（サーバー時間23:59～0:01）に取引口座に反映されます。

金利差のほとんどない通貨ペアでは、ロング・ショートの両方でスワップがマイナスになることがあります。

スワップレートはポイント（1ピップ＝10ポイント）で表示され、MT4/5プラットフォームでは口座の基本通貨に自動的に変換されます。各取引ペアのスワップレートはMT4・MT5の商品詳細画面で確認できます。

スワップは1.0スタンダードロットを基に計算されます（FXペアは基本単位100,000、他商品のロットサイズはMT4/5の商品詳細画面で確認できます）。

FXおよびメタル取引は水曜日に、エネルギー（原油）およびCFD取引は金曜日にロールオーバーされた場合、週末分を含む3日分のスワップが適用されます。